中央町の家

House in Chuomachi / 2007 /

この場所は昔、付近一帯が問屋街として栄えており、敷地は町家形式の細長く19坪と狭いもので、商業に適した特徴をもっていた。そのような環境にプライバシーとセキュリティ確保が必須である居住空間をつくりだすため、道路に面する2面のうち長手面には開口を一切もたせず、西日の遮断にも有効となるコンクリートの壁を立ち上げた。そして道路に面するもう一方には開口を設け、内部の光が外部にも溢れるようにして衰退化する街の活気づくりへの貢献を目指した。また、壁に囲まれた中にモミジの木のある中庭(緩衝空間)を設け、プライバシーを確保しつつも季節が内部へ伝わるようにした。このようにして、内部と外部に双方向の歩み寄りをもたせた建築をつくりあげた。

There used to be so many wholesale stores around this area. The slender area is 60 square meters and suitable for business. To construct living accommodation In such occasion, privacy and security must be preserved. So we designed concrete wall on the longer side without windows and openings. It also shuts the light of the setting sun. On the other side, Three openings on the wall in order to contribute to prospering the streets with the inner lights shine through them. And planting a maple tree in the the void surrounded by concrete wall, tells the seasonal changes. In this way, between inside and outside, interactive compromise was born.



西側外観。


北側外観。


南側外観。


玄関扉を開けて中庭を見る。


中庭を見上げる。


Photo : Hiroshi Mizusaki


概要

設計 : 下川 徹 (担当 / 福重明良)
照明 : IMMAGE (担当 / 山川幸祐)

所在地 : 福岡県久留米市
用途 : 専用住宅
主体構造 : 鉄筋コンクリート造
規模 : 地上3階
建築面積 56.24㎡
延床面積 142.89㎡
設計期間 2005年8月~2006年8月
工事期間 2006年9月~2007年3月


掲載誌

『Bauwelt』1-2.09 (Bauwelt/ドイツ)
『PLOT』04 (PLOT/アルゼンチン)
『建築家/クリエイター新世代100人の仕事』(エクスナレッジ)